聖書と英語 Bible and English 

ubiquitous(ユビキタス)は宗教用語

 ユビキタスの語源はラテン語で、至る所に存在するという意味です。ユビキタスを含む「ユビキタスコンピューティング」や「ユビキタスネットワーク社会」という言葉が、近年のITの発達とともに注目を集めるようになりました。

u・biq・ui・tous

1 (同時に)至る所にある,遍在する.
2 〈人が〉至る所に姿を現わす.

 ユビキタスの語源は、ラテン語で「至る所に遍在する」であり、「時空自在」の意でもあります。欧米では本来 「神は何処にでも遍在する」という宗教用語、神学用語です。

 IT業界では「情報ネットワークに何時でも、どこでも、何処からでもアクセスできる環境」を意味しています。、「未来のコンピュータは私達がその存在を意識しないような形で生活の中に溶け込んでいくだろう。一つの部屋に数百ものコンピュータがあってそれらがケーブルと無線の両方のネットワークで相互に接続されるだろう」とサイエンティフィックアメリカンは説明しています。

 日本人がイメージするのは、汎神論的に、すべての物に神が宿っているというイメージだと思いますが、本来は唯一の神がどこにでも、同時に存在するという意味で、多神教と一神教の隔たりがありますね。