右近詩集 No10(2003年12月27日更新)

この人を見よ

神を愛して 喜びあふれ
高槻の地に つかわされ
世の光となって 輝いた
この人を見よ 右近を見よ
右近を愛した キリストを見よ

人を愛して 恵みにあふれ
金沢の地に つかわされ
地の塩となって あかしした
この人を見よ 右近を見よ
右近を愛した キリストを見よ

神を愛して 人を愛して
罪深き世に つかわされ
永遠の命を たまわった
この人を見よ 右近を見よ
右近を愛した キリストを見よ

 

山崎の合戦

天王山の ふもとの村の
水田(みずた)鏡を 風わたりゆく
梅雨空低く 勝龍寺城
兵士向き合う 円明寺川

十字の旗を 高くなびかせ
先鋒右近の 二千の手兵
激しい戦さ 正義のために
圧倒的な 勝利信じて

弓矢、鉄砲 切り合うやいば
殺し殺され いのち消えゆき
小栗栖村の くらき闇より
おそう竹槍 いのちつらぬく

六千こえる しかばね残り
踏み荒らされて 稲田あとなし
権力めざす もののふ達の
戦さ終わりて 民は生きゆく

悲しみのマリア

十字架上に 釘打たれ
あざけりを受け さげすまれ
世の罪になう わが子イエス
ああ 悲しみの 母マリア

葬るために 降ろされた
わが子イエスに かがみこみ
あふれる涙 ことばなく
ああ 悲しみの 母マリア

黒く渦巻く 雲うすれ
すぐ復活の 喜びが
砕けた心 被いゆく
ああ 悲しみの 母マリア

 

誘惑

人はそれぞれ 自分の欲に
おびき寄せられ 誘惑される
欲がはらむと 罪を生み出し
罪が熟して 死を生むのです

食べるのに良く 目に慕わしく
賢くなるのに 好ましく見え
ことば巧みな 悪魔の誘い
善悪知る木の 実を取り食べる

人をあざむき 変装をして
神のことばに 疑いもたせ
悪魔が放つ 誘惑の火矢
主への真実 なくさぬように



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