1 天炎ゆる 祈りつづける 右近像
2 祈りきて 喜雨に濡れてる 右近像
3 城跡に吹く青葉風 右近像
4 右近像 ジュスタのように さつき咲く
5 今ひとつ 緑樹と吾と右近像
6 緑陰の もう導犬と右近像
7 動かざる 右近像焼く 大西日
8 右近像 青葉に溶けて しまいけり
9 サングラス はずせば眩し 右近像
10 右近像の 影にのがれむ 日照り雲
11 秋嵐 吹けど不動の 右近像
12 右近像 キャンプに行って 参ります
13 会いたくて 炎暑の中の 右近像
14 熱帯夜 続く高槻 右近像
15 右近像の 影に憩える あめんぼう
16 西日照る 世の光なる 右近像
17 西日中 私と右近像の影
18 右近像 秋あかつきの 散歩道
19 近づける 夕立雲待つ 右近像
20 秋日和 平和を祈る 右近像
高岡城址
21 秋の濠(ほり) 縄張りなせる 右近像
22 秋天に 右近笑みいて 我も笑む
23 右近像 天に祈りて 菊白し
24 鰯雲 右近の国を 流れゆく
25 好きなもの 右近の神と 秋の天
26 爽籟の 天主堂跡 妻子(めこ)歌ふ
27 右近像の 十字架にさす 初日かな
右近召天日(2/3)
28 地上では われも旅人 右近の忌
29 旅人の 仰ぐ蒼穹(そうきゅう) 右近の忌
30 天つ家(や)に もはや死もなし 右近の忌
31 過ぎ去れば ひとひの如し 右近の忌
沢城址
32 受難日の 雲行く 右近受洗の地
33 大いなる 右近育てし 春の景
34 君右近 我飛騨守 春城址
35 土筆野を 摘みつつ進む 右近の地
36 海こえて来て右近劇 春立てり
37 宵待草 右近オペラの夜に咲く
38 訪ねきて”右近ばんざい”五月晴れ
39 「右近だね」像見る夫婦 春の風
40 新樹の香 右近の像のあたりから
41 雲流れ 新樹歌うよ 右近像
42 右近うた 吹けばうぐいす 朝の歌43 こいのぼり遊べや 右近受洗之地
44 新緑の道を 受洗の城址へ45 衣更へ 緑を羽織る 右近像
46 若草に 祈れば親し 右近像
47 春宵や 右近も読みし 太平記
48 薔薇の香を 風届けゆく 右近像
49 万緑の 城址しずか 右近像
50 万緑や 右近研究続けきて
51 若葉揺れ 光さざめく 右近像
52 笛の音に 右近も歌ふ 梅雨晴間
53 青嵐 木々は騒げど 右近像
54 パライゾや 夏の光の右近像
55 百日紅(さるすべり)
百のがらさ(ガラシャ・恩寵)の右近像
56 驟雨去り 小鳥増しくる 右近像
57 くちなしや 語り続ける 右近像
58 笛吹けば セミナリヨ跡 蝉しぐれ
59 蝉の死に 祈るほかなし 右近像
60 海の日の 天泳ぎゆく 右近像
61 蝉暑し 笛の音涼し 右近像
62 汗拭きて 録音進む 右近歌
63 夏草を 過ぎゆく風や 右近像
64 緑陰の 尽きぬ語りや 右近像
65 灼くる木々に 水やる人ら 右近像
66 溽暑なか 右近研究 かわりなくマニラ
67 灼熱の 右近歩みし 道を行く
68 炎昼の 親しき民や 右近像
69 隔て成す イントラムロスの 灼くる壁
70 夏シャツの 「高山右近」 妻の筆
71 ノバリチェス 笛に答えて 風涼し72 右近像 暑中見舞いが 見舞われて
73 読み進む 右近専心 夏の夜
74 夏惜しむ 影の右近と 肩組んで75 天高し 高槻金沢 マニラまで
76 秋雲の 大河の中の 右近像
77 夕あきつ 連れ添ひよぎる 右近像
78 秋夕日 輝き入りぬ 右近像
79 赤とんぼ とまっているよ 右近像
80 秋堂の 光る十字架 右近像
81 秋日和 平和を祈る 右近像
82 秋景の 人立ちどまる 右近像
83 名月の 郡家新町 右近之地
84 城址の 秋の声聞く 右近像
85 秋雲の ケルビム見えし 右近像
86 秋晴れの 右近像見る 車椅子
87 樹々揺れて 野分近づく 右近像
88 嵐過ぎ この秋天の 右近像
89 長き影 秋の別れの 右近像90 降誕の 光の中の 右近像
91 右近像 降り積む朝の 雪衣
92 降り続く 雪の教会 右近像
93 高岡は 大雪とかや 右近像
94 寒聖堂 笛の残響 右近歌
95 大つごもり 右近の友へ 便りせむ
96 初日の出 待つ右近像 主の祈り
97 いっしんに 初日見つめる 右近像
98 新年の 祝福祈る 右近像
99 初電話 右近話は 時空超え
100 平和の主 元朝祈る 右近像