右近詩集No8

この人を見よ

神を愛して 喜びあふれ
高槻の地に つかわされ
世の光となって 輝いた
この人を見よ 右近を見よ
右近を愛した キリストを見よ

人を愛して 恵みにあふれ
金沢の地に つかわされ
地の塩となって あかしした
この人を見よ 右近を見よ
右近を愛した キリストを見よ

神を愛して 人を愛して
罪深き世に つかわされ
永遠の命を たまわった
この人を見よ 右近を見よ
右近を愛した キリストを見よ

 

右近賛歌

戦国の世に 清く生き
波乱に満ちた その生涯
人生の意義 人々に
語り続ける キリシタン

摂津山城 高山で
元気な産声 彦五郎
福音聞いた 沢の城
「主よ信じます」 バプテスマ

高槻城主 ウコンドノ
明石転封(ぽう) 追放令
「私はデウスを 選びます」
試練のたびに 神の愛

招きを受けた 加賀の国
祖国追われて 異国の地
「主よ みこころを なしたまえ」
イエスのみあと たどりゆく

 

空の鳥を見よ

二人の主(あるじ) デウスと財に
つかはるること 叶ふべからず
衣食に心 用ゆべからず
アニマそれらに 勝らざらめや

空に翔く 鳥を見られよ
山野に咲ける 花を見られよ
何故(なにゆえ)衣食に 心尽くすや
天のおん親 養い給ふ

服し着ること 歎くべからず
まず第一に デウスの御国
神のジュスチャ(義)を たづね求めよ
汝(なれ)の望は 添へ給ふべし

エバ

夫に聞いた 園の木のこと
善悪を知る 知識の木から
食べてはならない 触れてもいけない
死ぬといけない 神の命令

食べるのに良く 目に慕わしく
賢くなるため 好ましく思う
神のことばに 疑いもたせ
巧みに誘う 悪魔のことば

神に逆らい 食べた実の味
主の創造の 輝きなくし
土地はのろわれ 産みの苦しみ
必ず死にゆく いのちの母に

 

 


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